塗料の色が決まったら、いよいよ塗装工事です。が、その前にもう一点、気を付けること（やっておくべきこと）があります。

それが、ご近所さんへの挨拶回りです。

このご近所への挨拶回り時に、しっかりと作業中の注意点や事前確認を行っておくことで、その後の作業がスムーズに進み、工事中の近隣トラブルによる工期の遅れなども防ぐことができます。

塗装やリフォーム作業はどの家もお互い様のこと。お隣さんがもしそのような状況であれば、快諾するのが近隣トラブルの防止、そして近所づきあいの良好な関係にもつながります。

塗装工事前の挨拶回りを円滑に行うためのポイント

弊社（塗装のウィング）では基本的に足場を組み立てる前の週に、粗品を持って、作業を行う家の前にある3軒、左右両隣の2軒、後ろのお宅3軒の計8軒へご挨拶に伺います。

お施主様本人が挨拶へいくと好印象

もちろん塗装業者が工事前に近隣の皆様へご挨拶にお伺いするのは当然なのですが、その前に、手ぶらで構いませんので、可能であれば施主さん本人が直接ご近所へご挨拶へ行くと更に印象がよくなります。

もし「わざわざ行くのはちょっと…」ということでしたら、お隣さんが庭いじりをしている時など、タイミングを見計らって日常の会話程度に、挨拶をしておくだけでもよいかと思います。

しっかりと書面で説明する

ご近所への挨拶回りは、口頭での説明だけではなく、作業内容をまとめた書面も用意して説明する方がよいでしょう。万が一、先方がお留守でお会いできなかった場合でも書面があれば、ポストに入れておくなどの対策がとれます。

事前にお会い出来なかった場合は工事中に再度訪問する

なかなかタイミングが合わず、事前にお会いすることが出来なかったお宅には、工事が始まってからタイミングを見計らって再度挨拶にお伺いします。

紙面だけの説明では先方に誤解を招く恐れもあるため、可能な範囲内であれ、直接お会いして顔を向き合わせて工事の説明とご理解を頂くことがとても重要です。

挨拶回り時にお伝えすること

具体的に挨拶回りでどのような注意点をお伝えするのは次のようなことです。

戸建の場合

1. 足場を立てる際の騒音について

家全体を覆う様に組み立てる金属製の足場を立てる際は、トラックなどでの搬入時も含め、やはり大きな音が出てしまいます。騒音が出るタイミングと作業を行う日時などをご説明させて頂きます。

2. 高圧洗浄の際の水しぶきについて

塗料を塗る工程の前に、屋根や外壁についた汚れを落とすために、塗装を行う箇所を高圧の噴射器を使い洗浄します。

その際、メッシュシートやビニル養生をかけて水しぶきが飛ばないよう配慮は行うのですが、どうしても水しぶきが近隣へ飛んでしまう可能性があることをお伝えし、高圧の洗浄機を行う時間帯にはなるべく洗濯物を干さないよう注意を促す。または、水しぶきが届かない範囲（場所）をご説明させて頂き、ご理解を頂きます。

3.作業中の越境侵入の可能性について

作業を行う家の敷地が狭い場合は、作業中に空中で隣のお宅の敷地に越境侵入することもあります。この場合、そのまま勝手に作業を進めてしまうと、不法侵入になってしまう恐れがありますので、事前に必ず隣の家の方に会い状況を説明してご理解を頂きます。

マンション・アパートの場合

集合住宅は住民の足並みを揃えることが大事です。

アパートやマンションの場合も、弊社（塗装のウィング）は戸建ての場合と同様、入居者全員と、マンションやアパートのご近隣さんへ挨拶に回ります。

マンション・アパートの場合も、作業中はどうしても洗濯物をベランダに干せなくなりますし、窓も開けることができなくなってしまうので、そういった部分は念入りにそれぞれのご入居者様へ説明を行ないます。

管理会社や管理人さんの協力は必要不可欠

またもちろん、管理会社さんからも通知を行って頂きます。

事前に全ての入居者様にご説明を行っていても、いざ作業というタイミングに、窓が開いていたり、洗濯物は控えてはいるものの、布団を干していらっしゃった…という実例もありますので、マンションやアパートなどの場合は、作業中皆さんが同じ意識で注意することが特に必要です。

マンションやアパートでこういったトラブルが発生してしまうと、作業が一旦滞ってしまうい工期が長引き、追加請求といったことに発展しかねない場合もありますので、お気をつけください。

まとめ

塗装の塗り替えのタイミングは一般的に10年に1回と言われています。塗装やリフォーム作業はどの家もお互い様のことではあり、お隣さんがもし同じような状況であれば、快諾するのが当たり前ではありますが、やはり他人事となると皆さん神経質になる場合が多いです。

近隣トラブルの防止、そして工事後の良好な近所づきあいのためにも、しっかりとご近所への挨拶回りを行ないましょう。また、その様な対応・アドバイスを行ってくれる塗装業者を選びましょう。