屋根塗装・外壁塗装の塗替え成功術

2016 03/14

塗装業者によって見積もり金額が違う本当の理由


塗装_見積もり2_塗装のウィング

前回、塗装の見積もりは必ず数社からとるべきということをお話しましたが、いざ見積もりをとった時、提示されている合計金額を比べると大幅に異なり「一体どこに決めるべき?」と悩むことがあるでしょう。

今回は、塗装業者によって変わる見積もり金額のカラクリや、見積もりをチェックする際に気をつけて頂きたいポイント等をご紹介させて頂きます。

塗装業者によって見積もりの合計金額が異なる理由

塗装業者各社が提示する見積もりの合計金額が変わってくる理由として、まず大前提として、家の大きさと、使用する材料(塗料)の違いが上げられます。

当然といえば当然ですが、たとえば同じ材料(塗料)を使っていても、家の大きさが違えばもちろん見積もり金額は異なりますし、同じ面積の壁でも、使用する材料(塗料)が違えば見積もり金額も変わってきます。

家の大きさを図る方法は業者によってまちまち

また驚くことに、この家の大きさを図る方法が実は塗装業者によってまちまちなんです。

しっかりとした塗装業者は実測を行います

弊社(塗装のウィング)はもちろんですが、きちんとした塗装業者が家の大きさを算出する場合は、外壁の高さや、窓・玄関などの開口部に至るまで丁寧にスケール(巻尺)やレーザー等の計測器を使って実測していきます。

実測をせず、基準値から大まかな計算をする業者には気をつけて

いっぽう、塗装面を実測することなく、長年の勘や経験を頼りにある程度設けられたの基準値から大まかな計算をして見積もりの合計金額を弾き出す様な塗装業者もあります。

家の設計図からの算出

もし皆さんが家の設計図をお持ちであれば、それを渡すのが間違いなく一番確かな方法です。実測でも出る微妙な誤差も設計図からの算出であればほとんどおこりません

※ただし新築後に増築したりその後の工事によって、設計図と実際の建物の形が異なる場合や、家の設計図が手元に残っていないという場合は、必ず実測を依頼することをオススメします。

基準が曖昧な塗料の金額

もう1つ、見積もりの合計金額を大きく左右する材料(塗料)ですが、お察しの通りこちらも単価はバラバラです。

塗料メーカーには設計価格というものがあって、その価格を基準に、塗装業者により塗料の金額が決められます。

一般的に良心的な業者であれば、その設計価格より安くなるように単価設定するのですが、ここは塗装業者によって考え方はまちまちで、設計価格と同等の単価設定をするところもあれば、半値の50%程度で設定する業者もあります。いわばその業者のさじ加減で塗料の単価も決められているのです。

設計価格とは、塗装メーカー(住宅材料メーカー)が設定する材料の定価のことです。電化製品でいうところの、メーカー希望小売価格とイメージして頂ければと思います。これは塗料の原材料費に加え、塗料の場合は職人の塗り費用までが含まれ設定された標準値で、住宅業界では様々な材料に用いられています。

塗料が変われば金額もまちまち

塗料に関しては、相見積もりをとる中で平均価格を調べていくのが賢明ですが、塗料には様々な種類があり、それに応じて金額が異なる点も頭に入れておきたいものです。

ただ、いい塗料を使ったとしても金額があまりにも高いものは注意が必要です。

私はいつも、お客様の要望に応えられるよう、最初は塗料別に12種類ほどの見積もり書を用意します。たとえば遮熱や断熱効果があったほうがいいのか要らないのかなど、お客様の要望と希望金額を聞いて、その中から最終的にご提案させて頂くのは2〜3種類です。

ここは少し専門的で、経験と知識が必要となる領域となるかと思いますので、コミュニケーションのとりやすい塗装業者を選び、色々と細かな相談をしてみることをオススメします。

家の大きさや材料の違い以外で気をつけて見ておきたいポイント

実は、家の大きさや材料(塗料)の違い以外にも、見積もりの合計金額を左右するポイントがもう少しあります。

塗装工事と一口に言っても、足場組立シール剤の打ち替え作業など、塗装専門外の作業が意外とあります。この塗装専門外の作業を外注で(その道のプロに依頼して)行うか、塗装業者内で行うで、見積もり金額は大きく変わってくるのです。

ですが、餅は餅屋専門的な作業は専門業者が請け負うのが当たり前だと思いませんか?

しっかりとした業者は足場工事やシール打ちを専門業者へ外注します

足場工事について

まず足場工事についてですが、専門業者に組んでもらうには、もちろんその分の金額が発生します。

弊社(塗料のウィング)ではもちろん塗料以外の専門的な作業はそれ専門に行うプロの業者へお願いするのですが、中には見積もり金額を少しでも安くしようと、この作業を専門業者に任せず、塗装職人が行っている業者もあるようです。

不安定な足場を組む業者は塗装作業も不安定

工事金額を抑えるため、最低限の足場しか組まない業者や、飛散防止や職人の落下防止のために張るメッシュシートを張らない業者、そういった現場は作業中の作業員の安全面や近隣住民への配慮に欠けた工事を行うだけではなく、不安定な足場ではまともな塗装が行えるはずもなく良い対応とは言えません。

不必要な豪華さも必要ありません

一方、ハウスメーカーの足場は豪華なもので、3〜4人がすれ違って歩けるほど余裕があるもの。安全面を優先しているのですが、作業効率はあまり良いとはいえず、その分費用も割高になってしまいます。

餅は餅屋、専門的な作業は専門業者へ任せて協業し、安全面や近隣への配慮、工事規模に見合った適正な足場の見積もりを提示してくれる塗装業者を見極めましょう。

シール打ちについて

シール打ちはサイディングボードの下地処理で、最も大事とされる工事ですが、実はシール打ちも毎日その工事だけをする専門業者がいるほど、足場工事同様に専門工事なのです。シール工事は、シーリング技能士という一級塗装技能士同様の資格もあり、資格所有者でかつ経験豊富な職人が間違いのない工事を行うべきです。

見積書の項目は細かければ細かいほど良い

つい合計金額にばかり意識が行きがちですが、一つ一つの項目を細かく見ていくこともやはり大切です。

たとえば、細かな工程や金額が省かれ、「一式」で〇〇万円という表記をしている場合は要注意

前記した通り、塗装作業には実は様々な工程があり、その工程において必要となる道具や材料も様々です。足場、高圧洗浄、下地処理、下塗り、中塗り…などそれぞれの工程をしっかりと記し、それに対してきちんと単価が書かれている見積もりが、信頼できる見積書です。

また、例えば壁だけはいい塗料を使っていて、その他見えない部分で安い塗料を使っているなどのケースも考えられるので、少し面倒ではありますが、細かい部分まで何の塗料を使うか等しっかり明確されているかどうかも、気を付けてチェックしておきましょう。

まとめ

いかがでしょうか?見積もり金額が高い、安いという裏にはこのような内情があります。

つまり合計金額で大事なことは、過度に高い金額でもなく、また安過ぎても不安だということ。要は適正価格を見極めるのが大事なのです。

相見積もりをとる時、リフォーム業者だとマージンが発生する可能性が高く、メーカーも金額的には高くなるため、できれば専門の塗装業者の中から何社か選ぶことをオススメしますが、自分で探すのが大変という方は、色んな塗装業者から相見積もりをとれる一括サイトもありますので、活用してみるのも手です。

 


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