下処理で180度変わる、仕上がりのクオリティー

実際の塗装に入る前は、塗装をきれいに仕上げるため、洗浄作業を行います。屋根や外壁を洗浄して、壁のホコリやチリを飛ばし（塗装の密着の妨げになるものを無くして）作業の精度を高めていきます。

洗浄作業（下地処理）は最終的な塗装の出来を左右する

洗浄や修復等の下地処理をしっかり行っていなければ、外見は綺麗に仕上がった塗装でも、後々内面から劣化が始まり、せっかく塗った塗料が剥がれてしまい、最悪の場合、屋根や外壁を腐らせしまうこともあり得ます。しっかりと下地処理を行うことが、塗料の耐久性向上にもつながり、塗料の性能も発揮されるという事から、近年は下地処理を丁寧に行う事が塗装業者に強く求められる様になってきました。

塗装も人と同様、どんなに高い宝石を身につけても中身が磨かれていなければ意味がありませんし、怪我をしてもしっかりと薬を塗ってから包帯をしなければはすぐには治らないのと一緒なんですね。

塗装洗浄の種類

ではまずは、 洗浄の種類を説明します。下記の様に大きく分けて4つに分類されます。

1. 洗浄機が使えない場合や屋根などに対して、デッキブラシを使って水をかけながら行う方法。
2. 高圧洗浄機で水道水を使う洗浄作業。
3. 高圧洗浄機を使い、高速回転の直噴ノズルで屋根などについた汚れを広範囲で落とすトルネード洗浄。
4. 高圧洗浄機で、特殊な洗浄液を使用するバイオ洗浄。

ウィングの洗浄作業は強力なバイオ洗浄でより美しく！

私たち塗装のウィングでは、これまで水道水を高圧で吹付けての洗浄が主流だったのですが、近年ではお客様からのご要望や、メーカーの製品開発も進み、バイオ洗浄を採用しています。

バイオ洗浄とは、カビやコケといった微生物による汚れを広範囲に根こそぎ洗い落とすもの。殺菌消毒効果で、洗浄後の美観の持続効果が高い洗浄方法です。

私たちが取り入れているバイオ洗浄はオリバークリーナーという製品で、これまでの、水道水を使った高圧洗浄機では落ちにくい汚れを、バイオの強靭な洗浄力で洗い流します。洗浄後の美観が持続するなど、仕上がりに圧倒的な効果が期待できるのもこの製品の魅力です。

実はこのオリバークリーナーは契約上、製品の品質を保つ意味もあり、各地域ごとに1社のみしか取り扱えず、どこの塗装業者でも簡単に扱えるものではありません。私たちも取り扱いが出来るまで苦労しただけあって、仕上がりの綺麗さから自信を持ってお客様へオススメしています。

実はとても難しい、塗装の洗浄作業（下地処理）

一言に洗浄といっても、実はこの作業が見た目以上に難しいんです。下地処理を軽視する塗装会社の場合、この仕事を新人の職人さんに任せがちですが、洗浄作業はとても繊細な作業ですので、実際は知識と経験のある職人が行わなければならないのです。

洗浄では塗装をきれいに仕上げるため、カビやコケ等の頑固な汚れや、チョーキング現象による外壁の劣化箇所をしっかりと把握しながら、丁寧に行わなければなりません。ですので、知識のない方が執拗に力づくで全てを洗ってしまうのはNG。また、家は完全密閉ではないので、窓の状態や家全体の現状を確認した上で、家の中に水が入らない様に注意を払う必要もあります。

お恥ずかしい話ですが、実は弊社塗装のウィングでも過去２回、お客様のお宅で洗浄作業中に家の中へ水が入ってしまったことがあります。サッシ関係や壁のヒビ割れの部分、換気扇の所などは、特に水が入りやすいので危険ですし、昔の瓦屋根なども作業的には難易度が高いもの。

私たちはその経験を教訓に、その後ミスが起こらないよう徹底し、お客様の家の構造をしっかりと把握しながら作業を行う様にしています。

屋根や外壁以外にも、サッシや樋の中、場合によっては駐車場のコンクリートや煉瓦の部分など、（もちろんお客様に確認を頂いてからですが）気がついたところは積極的に丁寧に洗浄させて頂いてます。

お客様自身の目で洗浄後のチェックも必ず行いましょう

塗装は一度塗ってしまうと、その下にどのような手抜きがされているのか、もはや分からないということをまず理解しておいてください。

塗装業者が洗浄を行った後の段階で、お客様にチェックをして頂くことはほぼないことだと思いますので、「洗浄が終わったら声をかけてください」等、事前に一言頼んでおくのも良いかと思います。