屋根塗装・外壁塗装の塗替え成功術

2015 09/10

塗装屋の飛び込み訪問営業には注意が必要!営業マンの実態


 

訪問営業は突然やってくる

戸建てに住んでいる皆さん、家にいる時玄関のチャイムが鳴ったらどんな対応をしますか?

インターホンを覗いて「塗装会社の営業です」と言われたなら、「結構です」と断る人も少なくないでしょう。

そんな時、「ちょっとお隣さんの工事の者ですが、ご挨拶で」であれば、心を許して扉を開ける可能性もあるはず。

ここでは、長年塗装業界に身を置く私が、かつて大手塗装会社の営業マンだった時代の経験をもとに「こんな塗装の飛び込み営業には気をつけて」という訪問営業をかけられた際の注意点をお伝えしていきたいと思います。

営業マンはどのようにして塗装を売り込むのか?

塗装のウィング_成功術_訪問営業1

気付けば始まっている見事なプレゼン

ピンポ~ン♫

塗装会社の訪問営業では、「塗装の営業です」と内容をストレートに伝えてくる良心的な営業マンもいる一方、それとは逆に、お客様目線とは程遠く、会社から高い営業ノルマを課せられ、成績ばかりを優先してなりふり構わず、ローラー作戦でとにかく1件でも多くの契約獲得しようとする、俗に言う悪徳な塗装営業マンも多く、毎年被害にあわれる家主さんは後をたちません。

ノルマ優先の営業マンの場合は、前述のように「ちょっとお隣さんの工事の者ですが、ご挨拶で」等、初回のコンタクトにおいては極力警戒心を抱かせないような言い回しで、家の中へ入り込もうとしてきます。

私の経験上、そういった営業マンを家の中へと上げるともう最後ですね。

お宅の壁は、少しヒビが目立ち始めていますね

雨漏りするかもしれません

などと大切なマイホームについて不安になる要素を挙げ、そのまま塗装(塗り替え)の話に。
自社の塗料の素晴らしさを説明し、その良さを実証するための実験を目の前で見せるといったプレゼンテーションが2〜3時間続きます・・。

その際、家に奥様だけの場合は「主人に聞いてから…」と言って一旦追い返す手もありますよね。ですが、多分そこでも営業マンは食い下がります。

ご主人様は何時頃帰ってきますか?でしたら私から説明しましょう」と帰宅時間に合わせて最訪問し、様々な手法でとにかくねばります。

ついつい聞き入ってしまう営業力

もちろん、いかにも「押し売り」という感じではなく、誠心誠意の込められた態度で話は続きます。

事実私もまだ社会人経験が浅く、塗装業界とはこういうもので、会社の方針に関してもなんら疑問に感じていなかった時期には、「私たちは本当に良いものを売っている」と思い込んでいたため、ますます話に熱が入ったものです。

そんな対応に加え、一般の方々のほとんどは塗装の知識をさほど持ってはいませんので、若い人はもちろん、そういった営業マンの誠心誠意の熱のこもった言葉に、人の良い中高年や高齢者の心が動かされるのも無理はないでしょう。

訪問営業の裏に隠れた真実

塗装のウィング_成功術_営業2

「今日中に決めて」という言葉や大幅な値引きには要注意!

営業マンは本当に話上手です。お客様との話のツボや最後の落とし所もしっかりと心得ています。

熱のこもった話が延々と続いていくと、最終的に家主さんが最も気になっている金額提示を行います。ですがそこで明記されているのはなんと相場価格の3〜4倍!

提示された大きな金額に少し後ずさりする家主さんですが、実はここからが営業マンの腕の見せ所です。そこから「今なら特別に」といって大幅な割引をチラつかせ、「明日になると、別の地域に行かなければならない」などとその日の内に契約を決断するように迫ってきます

 

塗装の営業マンがその日の内に契約を結びたいワケ

さて、大幅な値引きをしてでも、その日に契約を結びたい理由は何でしょう?

それは、訪問先の家主さんに考える時間を与えないためです。

決断を翌日に伸ばしてしまうと、他の誰かに話を聞いたり相談したり、ネット等を活用して調べるなどして、家主さんの契約の判断が鈍ってしまうのを防ぐため。彼等はなんとしてでもその日の内に契約を行おうとするはずです。

 

そもそもが大幅な値引きを見越した金額設定

だれしも目の前で最終金額が大幅に下げられれば、一見お得感があるように見えてしまうものですよね。

しかし、この様な訪問営業の多くでは、この最終金額にあっても正規の販売価格を下回る金額を提示することはありません

実は大幅な値引きを行ったところで会社にはしっかりと利益が出るように、もともと高単価な金額設定が行われています。ここで提示される金額は決して適正価格からの値引きではないのです。

また、こういった飛び込みで販売されている塗料の多くはその会社独自の塗料を使用していて、金額においても他の塗装会社と比較できないようになっていたりします。

ほとんどの場合、こういった大手メーカー以外の塗料は、値段には見合わない質の良くないものが多く、塗装を行っても本来持つはずの年数の半分も経たないうちに禿げてくるなど、せっかく高いお金を払った塗装工事が水の泡になってしまいます。

塗装の訪問営業が来た際は、必ず比較検討をすることが大切

今回ご紹介した様に、塗装業界においてはこういったパワー営業を行う会社や、詐欺まがいの偽りの金額提示を行う業者がまだまだ多く、契約後にトラブルが発生するケースが後をたちません。

そういった中、長年塗装業界に身を置く私がお伝えしたいアドバイスは以下2つ

 

 1.「どんなに業者や商品が気に入っても、その日の内に即決は絶対にNG」


 2.「必ず他社でも見積もりを取って比較を行う」

ということ。

家の塗装の塗り替えは約10年に一度といわれています。1回の塗装工事でかかる金額も安いものではありません。塗装工事は1社のみの見積もりで、素人判断で即決するにはリスクが高い商材です。

お得感をにおわすおいしい話でも、その日の内に即決せず、必ず2社以上の見積もりを取って比較検討することをオススメします。

 

万が一、一方的な営業が行われ契約を結ばされた場合は、契約日を結ぶ8日以内なら無条件で解約(クーリングオフ)を適応することもできます。その際の手続きには書面での通知が必要なので、証拠として契約書のコピーをしっかりと保管しておくことをおすすめします。

クーリングオフについて(独立行政法人国民生活センター)
http://www.kokusen.go.jp/mimamori/mj_volunteer/mj-chishiki24.html

 

 


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